こうたろう物語.1 / ひ き 逃 げ | |||
あ |
5月14日、午後7時過ぎ、事件は突然起きました。 何時ものように夜の散歩に出かけた際、何の気なしに今日は別ルートで回ろうと 歩いてる目の前で発生したのです。 一匹のワンコを連れて歩いてきたおばさんの後ろから、更に繋がれていない、 若いMIXのワンコがトコトコと歩いてきました。 その子は、しんのすけとおばさんのワンコの間を行ったり来たりしながら遊んでいました。 おばさんの話では、数日前から近所をうろつく様になり、付いて来てしまうとの事でした。 (首輪もしていなく、捨て犬なのか迷い犬なのかはわかりません。) が、その時! 一台の車が幅の狭い道を勢いよく走ってきて、その繋がれていなかったワンコを 跳ね飛ばしたのです。 車は一旦止まりましたが、運転手は降りてこないまま、ひき逃げをしたのです・・・。 苦しがり悲鳴をあげるワンコ。 あまりの出来事に立ち尽くし、絶望感に浸っていた私達の前で ワンコは必死に首を持ち上げたのです。 「あ、まだ生きてる!」 そう思ったその場に居合わせた数名で必死に道路端に寄せようと試みました。 でも、傷を負ったワンコは牙をむき出し、体に触られるのを頑なに拒みました。 傷ついた体を引きずりながら、捕まる事を嫌がり必死に逃げようと歩き出します。 とにかく病院に運ばなくては・・・と思い、家の車を用意していると、 ワンコが死んだ際に処理にくる役場のおじさんが現れました。 (このおじさんが犬を捕まえると殺される、と町内では有名らしいです。) その役場の人とひと悶着を起こし、逃げるワンコを捕まえて やっとの思いでワンコを車に乗せたのは、それから30分後の事でした。 捕獲のため、近所から発泡スチロール、毛布、ダンボールなどを調達してくれた方々 捕獲を手伝ってくださった、通りすがりのおじさん、おばさん 本当にありがとうございました。心から感謝いたします。 |